汐見台工科大学 音響情報学研究室
Aihara Laboratory, Shiomidai Institute of Technology

んだ、んだ、と頷く波——方言と音響の話

2020-05-02

東北出身の学生が「波の音にも方言がある」と言った。冗談かと思って笑いかけて、途中でやめた。湾の形状で反射特性が変わり、海底の底質で吸音率が変わり、風土によって波長の分布が変わる。つまり土地ごとに海の「発音」は違う。あながち間違いではないどころか、音響学的には正確な直観だ。

彼の故郷の入り江の波は「んだ、んだ、と頷くように聞こえる」らしい。うちの近所の汐見台の浜は、私の耳には「まあまあ、と宥めるように」聞こえる。今度、録り比べて周波数分析にかけてみようと思う。方言学と音響学の共同研究、誰かやりませんか。(相原)

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